突然、心臓がドキドキと激しく脈打つ感覚に襲われ、強い不安を感じた経験はありませんか。
こうした経験は、想像以上に多くの方が一度は経験するものです。
なぜ、このような動悸と不安が同時に起こるのでしょうか。
その原因は一つではなく、様々な要因が考えられます。
今回は、急な不安に伴う動悸のメカニズムと、考えられる原因について詳しく解説していきます。
急に不安になる時に動悸が起こる原因とは
不安による自律神経の乱れ
不安や強いストレスを感じると、私たちの体は危険に備えようと、自律神経の交感神経を優位に働かせます。
この交感神経の働きが活発になりすぎると、心拍数が急激に増加し、動悸として感じられるようになります。
本来、体はストレスから身を守るためにこのような反応を起こしますが、過度な不安や長期間にわたるストレスは、このバランスを崩し、動悸を引き起こしやすくなるのです。
パニック発作の発生
特に、パニック障害などの不安障害では、「パニック発作」と呼ばれる、突然かつ激しい不安感とともに動悸、息切れ、めまい、吐き気などの身体症状が現れることがあります。
発作は数分から数十分でピークに達することが多く、その強烈な体験から「また起きたらどうしよう」という予期不安を抱え、日常生活に影響が出ることも少なくありません。

動悸の原因は不安だけではない理由
循環器系疾患の可能性
動悸の原因は、精神的なものだけとは限りません。
心臓や血管に関わる循環器系の疾患が、動悸の引き金となっている可能性も考えられます。
例えば、不整脈の一種である発作性心房細動や発作性上室性頻拍は、急激な心拍数の増加や脈の乱れを引き起こし、動悸として感じられます。
また、心臓の機能が低下する心不全でも、全身に酸素を運ぶために心拍数を上げようとするため、動悸が生じることがあります。
これらの疾患は、放置すると重篤な状態につながることもあるため、注意が必要です。
甲状腺や貧血など他の病気
循環器系以外の病気が原因で動悸が起こることもあります。
例えば、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される甲状腺機能亢進症では、心臓に負担がかかり動悸を引き起こすことがあります。
また、体内で酸素を運ぶ赤血球が不足する貧血でも、酸素不足を補うために心拍数が増加し、動悸が生じやすくなります。
さらに、低血糖や特定の薬剤の副作用なども、動悸の原因となり得ます。

まとめ
急な不安とともに起こる動悸は、自律神経の乱れやパニック発作などが原因となることがあります。
しかし、動悸の原因はそれだけに留まらず、不整脈や心不全といった循環器系の疾患、あるいは甲状腺機能亢進症や貧血など、他の病気が隠れている可能性も否定できません。
動悸の症状が頻繁に起こる、あるいは強い不快感を伴う場合は、自己判断せず、専門の医療機関を受診して原因を特定することが大切です。
適切な診断と治療を受けることで、不安や不調の改善につながります。