夜中にふと目が覚めてしまい、なかなか再び眠りにつけない経験はありませんか。
一度覚醒すると、その後も浅い眠りが続いたり、早朝に目が覚めてしまったりと、熟睡感を得られないまま朝を迎えることもあるでしょう。
こうした中途覚醒は、日中のパフォーマンス低下や心身の不調にもつながりかねません。
では、なぜ夜中に目が覚めてしまうのでしょうか。
その背景には、様々な要因が複雑に絡み合っています。
中途覚醒の原因は何か
ストレスや不安が主な原因
参考文献によると、ストレスや不安は中途覚醒の最も大きな要因の一つです。
心配事や緊張状態が続くと、脳は覚醒を促すホルモン(コルチゾールなど)を分泌しやすくなります。
これにより、脳が過剰に活性化され、深い眠りに入りにくくなるのです。
仕事のプレッシャー、経済的な不安、人間関係の悩みなど、日常的なストレスは知らず知らずのうちに自律神経のバランスを崩し、睡眠の質を低下させることがあります。
また、寝る前に今日の出来事を反芻したり、明日の心配事を考えたりすることも、脳を休ませる妨げとなります。
病気や身体の不調も原因
中途覚醒は、何らかの病気や身体的な不調のサインである場合もあります。
例えば、睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に呼吸が一時的に止まることで脳が酸素不足を感じ、覚醒を促します。
また、夜間頻尿、関節痛や腰痛などの体の痛み、更年期障害に伴うほてりや寝汗なども、睡眠を妨げ、目が覚める原因となり得ます。
さらに、むずず脚症候群のように、脚の不快感から眠りを妨げられるケースや、うつ病などの精神疾患が背景にある場合も少なくありません。
加齢に伴う身体の変化や睡眠サイクルの変化も、中途覚醒を引き起こす要因となります。
生活習慣の乱れも原因
日々の生活習慣も、中途覚醒に影響を与えます。
寝る前のアルコール摂取は、一時的なリラックス効果はあっても、睡眠の後半で覚醒を促すことがあります。
カフェインを含む飲み物の摂取や、寝る直前の飲食も、消化器官を刺激したり覚醒作用があったりするため、睡眠の質を低下させます。
また、スマートフォンやパソコンから発せられるブルーライトは、眠りを促すメラトニンの分泌を妨げ、寝つきを悪くしたり、夜中に目が覚めやすくしたりする原因となります。
規則正しい睡眠リズムが乱れていることも、体内時計の乱れにつながり、中途覚醒を招くことがあります。

ストレスで中途覚醒が起きたらどうするか
ストレスを軽減する
ストレスが原因で中途覚醒が起きている場合、まずはストレスそのものを軽減することが大切です。
趣味や好きなことに没頭する時間を持つ、信頼できる友人や家族に悩みを打ち明ける、といった気分転換が有効です。
また、深呼吸や瞑想、ヨガなどのリラクゼーション法を取り入れることで、心身の緊張を和らげ、リラックス状態を促すことができます。
ストレスの原因を特定し、それに対してどのような対処が可能かを具体的に考えてみることも、心の負担を減らす一助となります。
睡眠環境を整える
快適な睡眠環境は、中途覚醒を防ぐために不可欠です。
寝室は、温度(18〜22℃程度)と湿度(50〜60%程度)を快適に保ち、光(遮光カーテンの使用など)や音(耳栓の利用など)ができるだけ気にならないように工夫しましょう。
自分に合った寝具(マットレス、枕など)を選ぶことも、体をリラックスさせ、質の高い睡眠につながります。
寝室を暗く静かに保つことで、外部からの刺激に過敏に反応して目が覚めるのを防ぐことができます。
生活習慣を改善する
日々の生活習慣を見直すことも、中途覚醒の改善に効果的です。
毎日決まった時間に寝起きし、規則正しい睡眠リズムを保つように心がけましょう。
朝起きたら太陽の光を浴び、体内時計をリセットすることも大切です。
就寝前は、カフェインやアルコールの摂取を控え、消化に負担のかかる食事も避けるようにしましょう。
寝る1時間前からは、スマートフォンやパソコンの使用を控えることが推奨されます。
また、日中に適度な運動を取り入れることで、夜間の寝つきが良くなり、睡眠の質が向上します。
ただし、寝る直前の激しい運動は避け、夕方までに行うのが望ましいです。
ぬるめのお湯にゆっくり浸かる入浴も、リラックス効果を高め、自然な眠気を誘います。

まとめ
夜中に目が覚めてしまう中途覚醒は、ストレスや不安、病気、身体の不調、そして生活習慣の乱れなど、様々な要因が複雑に絡み合って起こります。
これらの原因を理解し、適切な対策を講じることが、質の高い睡眠を取り戻すための第一歩となります。
まずは、ストレス軽減のためのリラクゼーションや相談、快適な睡眠環境の整備、規則正しい生活リズムの確立、寝る前の習慣の見直しといったセルフケアを試してみましょう。
しかし、これらの対策を試しても改善が見られない場合や、日中の強い眠気、いびき、体の痛みなど、気になる症状がある場合は、専門医に相談することが重要です。
原因に応じた適切な治療を受けることで、中途覚醒の悩みを解消し、快適な毎日を送ることができるようになるでしょう。