ベッドに入っても、頭の中で様々な考えが駆け巡り、なかなか寝付けない経験はありませんか。
明日の仕事のこと、過去の出来事、漠然とした不安などが次々と浮かんできて、リラックスできないまま夜が更けていく。
こうした状態は、単に眠れないというだけでなく、心身に様々な影響を与える可能性があります。
今回は、なぜ考え事が止まらなくなってしまうのか、そしてその状態を和らげ、穏やかな眠りへと導くための方法について解説します。
考え事が止まらないと眠れない理由
脳が覚醒しリラックスできない
眠ろうとしても考え事が頭から離れないのは、脳が覚醒状態になっているためです。
日中の活動で活発になった脳の働きが、寝ようとする時間になっても収まらず、興奮状態が続いている状態と言えます。
これは、精神的な活動が活発になることで、身体を活動モードにする交感神経が優位になり、リラックスを司る副交感神経の働きが低下してしまうことが原因です。
その結果、心拍数や血圧が上がり、身体がリラックスできず、入眠が困難になります。
ストレスや不安が睡眠を妨げる
ストレスや不安を感じると、体は「戦うか逃げるか」の反応をするために、コルチゾールといったストレスホルモンを分泌します。
このホルモンは、心拍数や血圧を上昇させ、身体を覚醒させる作用があります。
そのため、仕事や人間関係、将来のことなど、心配事があると、脳が常に警戒モードに入り、リラックスして眠りにつくことが難しくなります。
また、こうした心理的な要因は自律神経のバランスを乱し、不眠へとつながることもあります。

眠れない夜の考え事を止める方法
思考を書き出し整理する
頭の中でぐるぐると同じ考えを繰り返してしまう場合は、一度紙やスマートフォンに書き出してみることが有効です。
具体的に何に悩んでいるのかを言語化し、文字にすることで、漠然としていた不安が整理され、客観的に捉えやすくなります。
「これは今夜考えることではなく、明日の仕事のタスクだ」のように、考える時間と区切りをつける練習をすることで、思考を「先送り」する習慣が身につきます。
日中の決まった時間に「心配事の時間」を設けて、その時に集中的に考えるようにするのも良い方法です。
体をリラックスさせる習慣を取り入れる
眠れない夜には、意識的に心身をリラックスさせるための習慣を取り入れることが大切です。
例えば、筋肉を意図的に緊張させてからゆっくりと緩める「漸進的筋弛緩法」や、ゆっくりとした深呼吸に意識を集中させる方法は、交感神経の興奮を抑え、リラックス効果を高めます。
また、心地よい場所をイメージする「イメージトレーニング」や、目に見えるもの、聞こえる音、触れている感覚に意識を向ける「3-2-1テクニック」なども、心を落ち着かせるのに役立ちます。
寝る前はスマートフォンの使用を控え、寝室の環境を整えることも、スムーズな入眠を助けます。

まとめ
眠れない夜に考え事が止まらなくなるのは、脳の覚醒やストレス、不安といった要因が複雑に絡み合っているためです。
しかし、思考を書き出して整理したり、体をリラックスさせる習慣を取り入れたりすることで、この悪循環を断ち切ることができます。
今回ご紹介した方法を参考に、ご自身に合った対策を見つけ、穏やかな眠りへと繋げていきましょう。
完全に考え事をなくすことは難しくても、上手く付き合っていくことが大切です。